前回の記事で、アマゾンのカスタマーレビューにヤラセ記事が横行している、と言う話をさせていただきました。
読者の中にもアマゾンを利用して、「どう考えてもこのレビュー、おかしいんじゃないの?」と感じたことがある人は少なくないのではないでしょうか?
アマゾンレビューのやらせの実態
利用者の数から言っても、その知名度から言っても、アマゾンで商品が売れれば大きな利益に繋がるとの考えから、小さなメーカー、特に中国のメーカーの利用が非常に増えてきています。
小さなメーカーの場合、日本での商売に際し、日本語が出来るスタッフの採用や日本語の説明書を添付するなどのサポートが十分に出来ないのが現状で、そんな状態でも商品を売ろうとすると、やはり売り上げに大きく影響するレビュー記事に「良い評判」が掲載されることを望みます。
もちろん、製品が優れていれば使用者から高評価が得られるわけですが、現実問題として名もない中国の製品を好んでいち早く購入、使用しようという消費者はあまりいません。
そうなると、商品は売れない、レビューは付かない、の悪循環です。
中国メーカーとしてはなんとかレビューを付けたいとの思いから、ヤラセ記事の投稿・・・・・・となっていくわけです。
実際に、ベストレビュアーという人たちにはこういうメーカーからサクラの打診がひっきりなしに来るようです。
良心的なレビュアーはこうした依頼は受けないようですが、一部のレビュアーやメーカーサイドの人間がサクラのレビューを投稿することはあるようです。
こうしたサクラ記事は、実際に使用した上でのものではない場合が多く、当然のことながらレビューとしては信憑性を欠くものです。
現実問題として、正当なレビューにこうしたヤラセ記事も混在しているわけですが、ではこれらの中からヤラセ記事を見分けることは出来るのでしょうか?
ヤラセ記事の見分け方とは?
それでは、レビューを読んでいて「これ、本当?」と違和感を感じた場合のチェックポイントを紹介しますね。
これをするだけで、その記事がヤラセ記事かどうかが分かります。
レビュアーの素性を確認する
レビューには必ずレビュアーの名前が表示されます。
ヤラセ記事は多くの場合、専用のアカウントで行われますから、レビュアーを確認すると投稿している記事数が極端に少なかったり、記事が同一メーカーや業者に偏っていたりします。
こういうレビュアーの場合、ほぼ間違いなくヤラセ記事を書いているとみて良いでしょう。
記事の日本語がおかしい
また、記事を読んでみて、日本語が不自然なことがあります。
これは翻訳ソフトなどで中国語を日本語化した場合に良くあることで、中国メーカーが投稿している可能性大ですので要注意です。
日本人でも若干おかしい日本語の人がいますが、そういうレベルではありませんからすぐに分かります。
やたら添付画像が多い
もうひとつ、中国メーカーの製品で多いのは、やたらと画像の添付が多いこと。
レビュー内容に関係ない画像が数多く貼ってある場合もヤラセ記事を疑ってみるべきです。
中国メーカーの場合、レビュー記事を取説の代わりにしているようなケースもあるようで、こういう製品には日本語のマニュアルは付いていないことも多いようなので要注意です。
レビュアー名が日本人
ここはちょっと難しいところではありますが、レビュアー名が「山田太郎」「斉藤一郎」みたいに、日本人名の場合も要注意です。
日本人レビュアーの多くはニックネームや記号などを使うケースが多く、あまり本名で投稿しない(トップレビュアー氏談)とのことで、あえて日本人名を掲載したがるのは逆に中国メーカーが多いとのこと。
日本人が書いているように見せかけて、消費者を安心させるのも、中国メーカーの常套手段なのだそうです。
これら以外にも、発売日とレビュー日が近すぎる、無名メーカーなのにやたらとレビューが多い等、不自然な点がある場合にはヤラセ記事を疑うと良いでしょう。
ヤラセ記事に騙されないために
そもそも、本当にまともなメーカーならヤラセ記事を投稿しようなんて考えないものです。
そこまでしても売りたいのか、そこまでしなければ売れないのか・・・・・・
いずれにしても、そういうメーカーの製品が消費者にとってメリットがあるとは思えません。
星5つの記事だけでなく、星4つ、星3つなどの評価記事も参考にしましょう。
気に入らない点も含めたレビュー記事はヤラセではない可能性が高いので、そういう記事もしっかりと読み込んで、本当に買っても良い製品かどうかを見極めることも大事です。
まとめ
忘れてはならないのは、最終的には自己判断だと言うことです。
レビュー記事のようなクチコミ情報は、商品を手に取って確認できないネット通販にとってはとても貴重な情報ではありますが、こうしたヤラセも数多くあることを念頭に、しっかりと自分で見極めて購入しましょう。
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。