あなたはヘミシンクをご存じでしょうか?
なんだか聞き慣れない言葉だな、と思われたかもしれませんが、この「なんだか分からない」ヘミシンクについて、さまざまな話が耳に飛び込んできます。
・ヘミシンクで死者と会話が出来る
・ヘミシンクで自分の過去世を知ることが出来る
・ヘミシンクで地球外生命体とコンタクトできる
・ヘミシンクで体外離脱が出来る
などなど、どれも怪しげな話に見えますが(笑)
また、ヘミシンクはヘッドホンを使って特殊な音を聴くことから、脳波にダメージを与えて危険、という人もいます。
そこで今回は、このヘミシンクについて、詳しく調べていきましょう。
ヘミシンクは危険、って本当?
まず、そもそもヘミシンクってなんだろう、という疑問から解決していきましょう。
ヘミシンクとは、アメリカで開発された音響技術の名称です。
もともとニューヨークでラジオ番組の制作会社を経営していたロバートモンローが睡眠学習教材の開発中に体外離脱したことをきっかけに、音が人間の意識に何らかの働きかけをするようだということを発見。
ヘミシンクの原理とは
原理はとてもシンプルで、右と左の耳に若干異なる周波数の音を聴かせることで、その周波数差によって起こる「うねり」が脳の内部で脳波として合成される。
こうして合成される脳波は、左右の耳に聴かせる周波数の組み合わせを変えてやることでさまざまな状態に誘導することが出来る。
こうして、死者と会話が出来る意識状態へと導く周波数、過去世へと意識を導く周波数などをヘッドホンで聴くことで、さまざまな神秘体験が出来る、というものです。
もう少し具体的に説明すると、
左耳に100Hz、右耳に104Hzの音を聴かせると、左右の周波数差に相当する4Hzの音が「うねり」として発生します。
この「うねり」は脳(より具体的には脳幹)で脳波として生成されます。
つまり、左右の周波数差に相当する脳波が作り出されるということです。
近年、脳波と意識状態とのあいだには明確な相関関係があることが、さまざまな研究から分かってきています。
たとえば、リラックスしているときの脳波は「アルファ波」といい、周波数にして14Hz〜7Hzになっています。
瞑想状態のときの脳波は「シータ波」といい、アルファ波よりもさらに低い周波数になります。
ヘミシンクの原理を利用することで、脳波を特定の周波数に誘導することが出来るため、その周波数に相当する意識状態を意図的に作り出すことが出来ます。
意識状態の中には、死者のとる意識状態や肉体の束縛から解放されたときに意識のとる状態など、通常とは異なる意識状態も含まれます。
このため、ヘミシンクを使うことで死者と会話が出来たり、時空を超えて過去世を探索したりすることが出来る、ということです。
ヘミシンクについての詳細は、以下のサイトの説明が詳しく正確ですので、興味のある方は併せてお読みになることをおすすめします。
参考情報:ヘミシンクとは?実はすごいツールだということを紹介します!
ヘミシンクは本当に危険なのか?
前段で、ヘミシンクは「音により脳波を意図的に特定の周波数に誘導する」ためのツールであることを説明しました。
脳波をコントロールするなんて、それじゃ洗脳では?
とか、
脳波をコントロールすることで、脳にダメージを与えるのでは?
などと言う人が少なからずいます。
こういう「ヘミシンク否定論者」たちは、大きな誤解をしています。
ヘミシンクは脳波を「コントロール」なんてしませんし、出来ません。
ヘミシンクは脳波を「誘導」するだけです。
脳波を無理矢理コントロールするような技術ではありません。
聴く人が自分の意思で、ヘミシンクの誘導を拒絶することは簡単にできます。
たとえばあなたが、お気に入りの音楽を聴いているときに電話がかかってきたとします。
あなたは音楽を聴いてノリノリな状態だったとしても、電話に出ようと思えば出ることは出来ますよね?
ヘミシンクも全く同じです(笑)
ヘミシンク音に誘導されて瞑想状態になっていたとしても、電話がかかってくればヘッドホンを外して電話に出ることは普通に出来ます。
また、脳にダメージを与える、とか言う人もいますが、これも全く根も葉もない言いがかりといっていいでしょう。
ヘミシンクはアメリカで開発され、すでに50年以上の年月が経っています。
この間、アメリカのみならず日本、ヨーロッパなど十数カ国に広まっていますが、ヘミシンクが原因で脳に重篤なトラブルが起きた、精神に異常を来した、などの報告は聞いたことがありません。
特に本国アメリカは訴訟社会です。
何かあればすぐに訴訟沙汰になる国です。
そんなアメリカでさえ、ヘミシンクが訴訟沙汰になったという報告はないんです。
ヘミシンクは危険、と主張する人たちは単に「脳波をコントロール(実はコントロールじゃなくて誘導なんですけどね)するから危険なものだろう」という、明確な根拠のない理屈で無責任に誹謗しているだけです。
本当に危険なものなら、50年以上にわたって何のトラブルもなく存在し続けているハズが無いと思いませんか?
ヘミシンクが危険かどうか、答えは明らかです。
まとめ
今回は、ヘミシンクが危険、というのは本当かについて説明してきました。
人間は、いい話と悪い話があると、悪い話に反応しやすいと言われています。
ヘミシンクはすごいらしい。
ヘミシンクは危険らしい。
ヘミシンクのことをよく知らない人が、このふたつの意見を聞いたとしたら、危険、という意見の方により反応しやすいということです。
ヘミシンクに限らず、世の中にはありとあらゆる情報が氾濫しています。
それらの中には真実もあれば嘘もある。
どれが本当で、どれが嘘か・・・それを取捨選択するのはあなた自身です。
数多くの情報の中から正しい情報を見分ける力を養っていきましょう。
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。