身近な人または、関わりのあった人の突然の訃報。
お葬式ではいくら悲しくてもグッと堪えて、しっかり挨拶しなきゃと思いますよね。
とは言え、学生さんなどまだ葬式に出席したことがない人だと、
必要なものからマナー、香典の相場までわからなくて、慌てちゃう人も少なくないでしょう。
特に香典は、お金の無い学生さんにとっては大きな出費となりがちで、いくらにしようかと頭を悩ませることでしょう。
そこで今回は、初めての葬式に参加される方を対象に、香典の相場やマナーまでを説明していきます!
葬式の香典袋は意外と種類が多い⁉適した袋の選び方と金額の相場
香典袋を買おうと思い、お店に行ったらやたらと種類が多くて、どれを買ったらいいのか迷ってしまった・・・
なんて経験、ありませんか?
実は香典袋を選ぶ場合にも、色々なルールがあるんです。
まずは宗派で分けることが基本となります。
仏式の場合の香典袋
最も多い仏式の場合ですと、「御霊前」や「御仏前」が表書きの香典袋を使うのが一般的になります。
これらは仏壇屋やデパートの専門売場でなくても、スーパーやコンビニなどでも購入できるため、比較的お手軽です。
浄土真宗の場合の香典袋
仏式でも、宗派が浄土真宗の場合は若干特殊です。
浄土真宗の場合、「御仏前」を使用します。
「御霊前」は使用しませんので気を付けましょう!
神式の場合の香典袋
「御霊前」が表書きの香典袋を使用します。
ただし、五十日祭以後は「御神前」の香典袋を使います。
間違って「御仏前」を購入しないよう注意しましょう!
キリスト教の場合の香典袋
キリスト教にもいくつかの宗派がありますが、一般的に多いのは「カトリック」と「プロテスタント」でしょう。
「御花代」と「御花料」が表書きの香典袋を選択するようにしましょう。
なお、故人との関係性が薄い場合、個人の宗派がわからないという場合もあるでしょう。
その場合には「御霊前」の香典袋を使用するのが無難です。
また、色は白色で水引きは黒白または銀色のものを選ぶのが一般的ですよ。
包む金額による香典袋の選び方
次に、香典袋は、包む金額によっても選定仕分けるのが礼儀になります。
以下に、ざっくりとした基準をご紹介しますね。
(この基準は地域や個人との関係性、年齢などで変化します)
・【1万円以下】:水引きデザイン
・【1万円~3万円以下】:黒白または双銀の水引きを掛けた金封デザイン
・【5万円~10万円以下】:双銀の水引きを掛けた中金封デザイン
・【10万円以上】:双銀の水引きを掛けた大金封デザイン
一般的に結婚式とは違い、いたずらに大きな金額を包む必要はありません。
特にあなたが若い場合、1万円以下で十分です。
特に20代ならば1万円以下でも非常識に思われることはないでしょう。
葬式の香典の正しい書き方!表書きから中袋までマナーがあります
香典の正しい書き方を見ていきましょう!
まずは、外袋から説明します。
外袋には名前を書きましょう。
団体の場合には、代表者の名前を書きます。
表書きは印刷されているものがほとんどですが、印刷されていない場合には、上述した選定方法を参考に自分で記入しましょう!
続いて、中袋には「金額」と「住所氏名」を記入します。
記入時の注意事項として、
・金額は旧漢字で書きます(例:5千円の場合、「伍仟圓」と記載)
・金額を横書きにする場合は、「算用数字」・「アラビア数字」で書きます。
・「住所氏名」は裏面に書きます。
香典袋の相場金額
香典の金額をいくらにするかは、故人との生前の関係性から決定するのが一般的です。
親族の場合には、当然1万円以上と高額にすることが多いです。
また、知人の場合には、5千円とする場合が多いです!張り切って、高額にし過ぎるのも、あまり良いマナーではないため、注意しましょう。
香典袋の記入に使用する筆記具
香典袋は、ボールペンやサインペンで書いてしまいたいと思うところでしょうが、原則としては、薄墨で書くのがルールとなります!
ボールペンは文字の線が細く、またサインペンはカジュアルな感じになってしまうため、どちらも香典袋の記入には不向きです。
絶対に使ってはいけないということはありませんが、ひとつの「作法」だと思って筆で記入するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めての葬式であったら、上手くいくかなと色々不安になるかもしれません。
本記事で解説したものはあくまで一般的なものであり、自分で多少差異を出すのは問題ありません。
はっきり言って、多少の失礼があったとしても気にする人はほとんどいませんから、神経質になりすぎる必要はありません。
葬式のときは、特に遺族および親族は、参列する一人ひとりのマナーなんて気にしている余裕はないものです。
だからといって適当でいい、という意味ではありません。
大事なのは故人を偲ぶ気持ちや態度です。
最低限のマナーを念頭に置いておきながら、しっかりと別れの挨拶をするよう心がけましょう!