卒業式の季節ですね。
このあいだ入学したばかりなのに、もう卒業・・・
長いようで短い我が子の学校生活の締めくくりです。
そんな我が子の晴れの舞台ですから、お母さんであるあなたもそれにふさわしい格好で臨みたいと思いますよね。
でも卒業式での母親の服装って、気をつけないととんでもないことになるって知ってました?
あなた自身が恥をかくだけでなく、お子さんも恥ずかしい思いをしてしまうこともある服装の「マナー」。
今回は最低限、知っておくべき卒業式での母親の服装マナーについて説明していきたいと思います。
卒業式について最初に知っておきたいこと
まず、卒業式の正確な意味をご存じですか?
こうしてあらたまって聞かれると、ちょっと答えに自信が持てなくなりませんか?
卒業式とは、子供の卒業を祝う式。
間違ってはいませんが、もう少し正確に言うと・・・
卒業式の意味って?
卒業式とは、正確には「卒業証書授与式」のことで、お子さんが学校の教育課程のすべてを修了したことを認定する証書を授与する式典のことです。
式典ですから、入学式よりも「より厳粛」なものとされています。
このため、先生方や来賓などもみな、礼服もしくはダーク系の略礼服で出席するんですね。
卒業式における母の役割
ですから、あくまで主役はお子さんです。
主役であるお子さんの式典に「花を添える」のが母親であるあなたの役割になります。
言い換えればあなたはお子さんを輝かせるための「名脇役」ということ。
なので決してお子さん以上に目立ってはいけないんです。
この役割を決して忘れないようにしましょう。
母親の服装マナー
名脇役に徹するために、母親の服装には守るべきいくつかのマナーがあります。
といっても、そんなに難しい話ではありませんからご安心ください。
これから説明するマナーを守って服装選びをすれば、何の問題もありませんから。
カジュアルはNG!
まず、当たり前のことですが、カジュアルな服装はNGです。
式典ですから、礼服またはそれに準じた略礼服が基本となります。
さすがにジーンズにスウェットシャツなんて格好で卒業式に行くお母さんは論外ですが、微妙にポイントからズレると、周りから浮いてしまうことも。
もし、略礼服(またはそれに近い服装)をお持ちでないなら、この際ですからそろえておくことをおすすめします。
卒業式なんて、何回もあるわけじゃないしもったいない、なんて思わずそろえましょうね(そろえた方が良い理由は後ほど説明します)
服えらびの3つのポイント
(上品・シンプル・落ち着いている)
まず最初に、卒業式の服装を選ぶ際のポイントを3つ紹介しますね。
3つのポイントとは、
・上品なもの
・落ち着いたもの
・シンプルなもの
です。
この3点を意識して選べば、周りから浮いてしまうようなことにはなりませんので、まずはこれをしっかりと覚えてくださいね。
その上で、個々のポイントについて押さえていきましょう。
服の色は?
服の色ですが、式典という性格上、黒、ネイビー、ダークグレーなどが落ち着いた雰囲気を演出できるのでおすすめです。
もっとも無難なのはブラックフォーマルですが、落ち着いた色合いであればフォーマルでなくても問題ありません。
式典なのでフォーマル、ではなく、式典にふさわしい落ち着いていて上品な服装であるフォーマルが選ばれている、ということでありフォーマルありきではない、ということは覚えておきましょう。
スーツ必須?パンツスーツじゃダメ?
最近はパンツスーツを選ぶお母さんも増えてきていますが、パンツスーツでもまったく問題ありません。
むしろパンツスーツにすることで、より活動的な雰囲気を演出することも出来ますし、卒業式シーズンは年によって冷え込むこともありますので、冷え性の方にもおすすめです。
ただし、スカートに比べ「仕事臭」が強めな印象になりがちなため、インナーやコサージュなどの小物をプラスすることで華やかな印象になります。
ジャケットとスカートを組み合わせるのもあり?
また、単品のジャケットとスカートを合わせて「個性」を演出するのも良いでしょう。
単品のメリットは、卒業式以外でも使えること。
これは大きなメリットですよね。
しかし、単品の組み合わせは色合いや素材の選び方次第では派手になりすぎることもありますので、あなたのセンスが問われます。
普段、けっこう派手めな服装が好きなら、意識的に押さえた選択をしましょう。
あなたは「普通」と思っても、式典での服装としては「派手すぎ」な場合も多々ありますから。
ポイントは「控えめな華やかさ」です。
あなたはお子さんを引き立てる役ですからね、忘れずに。笑
着回しを考えて選ぶのがポイント!
卒業式だけを考えて選ぼうとすると、どうしてもフォーマル色が強くなりがちですが、卒業式の翌月には入学式がありますよね?
入学式以外にも、同窓会や謝恩会、子供の習いごとの発表会など、着回すことを前提に選ぶことをおすすめします。
まだお子さんが小さいなら、こうした機会はあなたが思っている以上に多いもの。
さきほど「この際だからそろえちゃえば?」って言ったのは、着回すならそろえちゃったほうがかえってお得かも、という意味なんです。
そう考えれば、間に合わせ的に選ぶのではなくしっかりとしたものをそろえた方が、長い目で見て「賢い選択」になると思いませんか?
年代別の着こなし例
ここからは、年代別のおすすめ「着こなし例」を紹介したいと思います。
もちろんここで紹介するのはあくまで「一例」ですから、必ずこうでなきゃいけないというものではありません。
実際にそろえる際には、以下の例を参考にしながら、あなた自身の個性をプラスして選んでみてくださいね。
30代におすすめコーデ
30代だと、お子さんもまだ小さく、着回しとしては卒園式、小学校の入学式、卒業式あたりが中心でしょう。
長く着回すことを考えて、ネイビーのシンプルなスーツが流行に左右されずおすすめです。
スカート丈は膝丈くらい、ミニやロングは避けましょう。
アクセントにパールのネックレスやイヤリングを合わせると、上品な華やかさを演出できます。
スーツがネイビーですから、バッグや靴は黒が定番ですが、あえて明るめの色を持ってくるのも面白いと思います。
ピンクやベージュカラーのバッグはネイビーのスーツによく合いますが、ピンクは落ち着いた色合いのものにしないと浮いてしまう危険がありますので注意が必要です。
40代におすすめのコーデ
小学校の入学式、卒業式、中学校の入学式、卒業式が着回しの中心になります。
スーツは二の腕をさりげなく隠してくれるデザインのもの、かつスカート丈も膝下くらいのものが上品に見えておすすめです。
色は30代と同じくネイビー系がおすすめです。
ネイビー系はもっとも応用範囲が広く、アクセサリーやバッグなどでもさまざまなバリエーションが楽しめる色なので、に強い人気がありますね。
50代におすすめのコーデ
50代のお母さんは、お子さんも中学生以上になっているのではないでしょうか?
中学校の入学式、卒業式、高校の入学式、卒業式、大学の入学式、卒業式などに加え、親戚の結婚式などに呼ばれるようなこともあるでしょう。
このため、そろえるならしっかりとしたフォーマルがおすすめ。
スカート丈も長めで上品なデザインのものを選ぶと良いでしょう。
黒のフォーマルを選ぶ場合、生地にもよりますが「黒さ」に微妙に差があります。
一般的にはより黒いもののほうが落ち着いて見え上品さもありますので、できるだけ濃い黒を選ぶと良いでしょう。
また、同じ黒さでも生地素材によって見え方が異なったりしますから、実際に試着して自分に似合うものを選ぶようにしましょう。
また、着心地の良さ、着ていて楽なもの、という選択肢も考慮すると良いでしょう。
アクセサリーのマナー
アクセサリーとしては、派手すぎない華やかさを演出するならパールがおすすめです。
ネックレスとイヤリングをパールでそろえると、上品で華やかな印象になります。
ネックレスを2重にすると、より華やかな印象に出来ますが、球の大きさを大きくしすぎると派手な印象になりますので注意が必要です。
また、コサージュもおすすめです。
コサージュについても基本はスーツと同系色で明るめの色を選ぶこと。
あまりカラフル過ぎたり大きすぎると下品な印象になりますので、バランスを考えて選びましょう。
バッグ・靴のマナー
バッグはシンプルなものを選ぶこと。
ブランドのロゴがプリントされているものや派手なバックルが付いたものは避けた方が無難です。
色は黒、ベージュ系が一般的ですが、キャメルやブラウン系、ピンク系も派手でなければOKです。
スーツ同様、ほかのシーンでの使用も想定して選ぶと良いでしょう。
靴はシンプルにパンプスがおすすめです。
ヒールは5センチ程度がベスト。ぺったんこなものや高いヒールは避けましょう。
また、バッグと靴は色をそろえるのが基本です。
防寒対策にタイツはNG!生足もダメ!
卒業式は3月ですが、年によってはまだ気温が低い可能性もあります。
また、卒業式が行われる講堂や体育館は底冷えするため、防寒対策は重要です。
でも、ストッキングの代わりにタイツをはくのはNGです。
理由は、タイツはカジュアルウェア(普段着)だから。
卒業式は式典ですから、普段着はNGでしたよね?
寒くても、タイツではなくストッキングをはくようにしましょう。
その上で膝掛け等を用意していくのがおすすめです。
また、あなたがどんなに脚線美に自信があったとしても、生足はマナー違反です。
必ずストッキングははくようにしましょう。
ヘア、メイク、ネイルの注意点
髪型も清楚な印象に見えるようすっきりとまとめましょう。
派手なカラーやボリュームのある髪型は、スーツとマッチしませんから避けた方が無難です。
また、頑張りすぎたメイクもダメです。間違いなく浮きます(笑)
あくまでナチュラルメイクを心がけましょう。
ネイルも綺麗に手入れされている、というレベルにしておきましょう。
凝ったネイルアートは、派手な髪型と同様に浮きます。
そして当たり前なことですが、香水は極力避けましょう。
あなたがその匂いが気に入っていても、匂いの好みは個人差が激しく出ます。
周りの父兄への気遣いも大事なことですから。
どうしても香水を使いたいなら、ほんの少し「香る」程度にとどめましょう。
その他のマナー(これだけは押さえたい)
ここまで、服装まわりのマナーとコーデについて説明してきましたが、
・上品なもの
・落ち着いたもの
・シンプルなもの
の3つのポイントさえ忘れなければ、特別難しいものではないですよね。
ここからは、服装以外のマナーについて説明していきます。
携帯・スマホはOFFに
これは常識ですので、今さら説明するまでもないことだとは思いますが、あえて説明しておきます。
式典に出る以上、式典の最中に電話がかかってくることのないように事前に準備しておくのは、大人として当たり前のことです。
周りの友人知人に、卒業式の最中は電話に出られないことを事前に伝えておきましょう。そして式の最中はマナーモードではなく「電源OFF」にすること。
これも自分だけでなく、周りの人たちに対する気遣いです。
やむを得ない理由により電源をOFFに出来ない場合には、座る席を出口付近にするなどして、かかってきてしまったら速やかに外に出るようにしましょう。
私語はNG
近くに仲のよいお母さん仲間がいたとしても、式典の最中は私語厳禁です。
ヒソヒソ話しでも、あなたが思っている以上に周りに響きます。
カメラ・ビデオ撮影時のマナー
(声をかけない・手を振らない)
可愛いお子さんの晴れ舞台、しっかりと写真やビデオに残しておきたい。
そう思うのは当たり前のことです。
一度きりの卒業式ですから、悔いのないようにしっかりと写真に収めておきましょう。
しかしここでも、周りの人に対する気配りを忘れないように。
お子さんがこっちを向かないので声をかけてこちらを向かせたり、立ち上がって手を振ってこちらを向かせたり、やっちゃダメですよ!
また、フラッシュやストロボを使った撮影は、式進行の妨げになるばかりでなく学校側や来賓、ほかの父兄にも迷惑をかけることになりますので絶対にやってはいけません。
下の子を連れて行く場合の注意点
卒業式に下の子(就学前)を連れていく場合、下の子の面倒はあなたの責任でしっかりと見るようにしましょう。
式の最中に大声を出したり、会場内を走り回るようなことにならないように、細心の注意を払いましょう。
また、下の子が小さく途中で泣き出す可能性がある場合には、なるべく出口付近の席に座るようにし、泣き出したらすぐに外に出るようにしましょう。
交通手段
学校までの交通手段ですが、多くの学校は父兄用の駐車場確保をしていないでしょう。
場所によっては学校付近に時間貸しのパーキングがある場合もあるとは思いますが、そこが満車の場合、駐車できる場所を探すのに思わぬ時間を要することになるかも。
そんなことをしているうちに、卒業式が始まってしまった・・・なんていやですよね?
そういう心配をしないためにも、学校までの交通手段は公共の交通機関を利用するようにしましょう。
また、どうしても車で行かなければならない理由がある場合にはタクシーを利用するなどの方法も検討しましょう。
まとめ
今回は、卒業式の母親の服装マナーについて説明してきましたがいかがだったでしょうか。
もっとも大切なことは「主役は子供」だということ。
主役のお子さんの大事な卒業式に花を添える存在に徹すれば、おのずと今回紹介したマナーはすべてクリアできるはずです。
素敵な卒業式になることをお祈りしてますね!
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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