この春に大学を卒業するあなたへ。
いよいよご卒業ですね、おめでとうございます。
これでいよいよ学生生活が終わり、4月からは社会人の仲間入り。
これまでと全く違った世界の扉を開く前に、学生生活の締めくくりとして卒業式を悔いのないものにしたいですよね。
そんな卒業式に、何を着ていけばいいのか?
今回は大学の卒業式に着て行く服装について紹介していきます。
卒業式の服装:女子編
まずは女子。
大学を卒業してしまうと、社会に出るにせよ出ないにせよドレスや袴姿になる機会って、そんなに多くはありません。
社会に出ればスーツ姿や普段着ばかりですから、ここはひとつ思いきり個性を前面に出した「とっておきの」服装で卒業式に臨みましょう(笑)
さて、そんな卒業式ですが女子に人気なのがスーツやドレスワンピース、振り袖などですが、やはりなんといっても一番人気は袴でしょう。
女子の服装は袴が多いのはなぜ?
でも、なぜ袴がそんなに人気があるのでしょうか?
確かに「映え」ますし、華やかさと品のよさの両方を表現できるのは事実。
しかし、アレンジ次第でスーツやドレスワンピースだって十分に華やかさと品のよさを表現できますよね?
袴が人気なのには、それ以上に「理由」があるんです。
それは袴が「正装」である、ということ。
え、未婚女性の正装は「振り袖」じゃないの?
はい、そのとおりです。一般的には振り袖が未婚女性の正装といえます。
ということは、袴は正装ではないの?
そもそも袴って、なに?
袴についていろいろと調べてみると、その歴史は平安時代まで遡ります。
平安時代に高い階級の女性たちが着ていたもので、鎌倉時代に入るまでとても人気がありましたが、その後徐々に着られることが少なくなり宮中以外では見かけなくなっていきます。
しかし明治時代に入り、着物に比べ動きやすい等の理由からか女性教員や女学校でふたたび着られるようになります。
いわゆる「ハイカラさん」のイメージですね(笑)
また、宝塚歌劇団の正装は黒紋付きに緑の袴であり、宝塚歌劇団の卒業式や各種式典には全員が袴姿です。
こうした経緯から、袴イコール女子学生の正装、みたいなイメージが定着してきたということでしょう。
時代とともに、女性の服装は和服からより動きやすくバリエーション豊富な洋服へと変化してきましたが、女子学生にとっての特別な式典である卒業式にはいまでも袴姿で出席するという風潮が根強く残っている、ということなんでしょう。
そういう意味では、袴は卒業式の「正装」と言っても良いのではないでしょうか?
卒業式で派手な服装を着てもOK?
さて、「卒業式で個性を出す」といっても、ただ派手な服装を着ればいいというものではないことはお分かりですよね?
基本的には卒業式は「式典」ですから、厳粛なものとされています。
でも、厳粛というとどうしても地味目な服装になりがちなのも事実。
許される範囲で、華やかさを取り入れて自分を演出するのは決して悪いことではありません。
では「許される範囲」とは、どこまでなのでしょうか?
これについても「ここまではOKだけど、これをやっちゃうとNG」という明確な線引きはとても曖昧です。
あえて言うなら、「周りから浮かない程度」なら何を着てもOKです。
たとえば、ドレスワンピースに蛍光ピンクを着たり、スパンコールとか(こんな人はいないとは思いますが:笑)は、おそらく卒業式会場に入った途端、悪い意味で思いきり目立ちます。
それでも、あなたが良いのなら何も言いません、どうぞその格好で行ってらっしゃい。
ただ私はそういう目立ち方はしたくないし、周りから浮いたまま卒業式が終わるまでその場にいるのは耐えられないと思います・・・
また、スーツを普通に着てしまうと浮くことはないですが「沈んで」しまいます。
これはこれで、本人にとっては居心地の悪い時間かな、と。
それでも「ほかの人と同じ格好は嫌」だし、「ほかの人よりも華やかに目立ちたい」と思うのなら、袴をオススメします。
そもそも袴姿は卒業式以外ではほとんど着ることはないでしょうし、おまけに卒業式に着て行く服装としては正装と思っても良いものですし、袴自体、けっこう派手目な色や柄が一般的なので、派手なコーデがしたいなら絶対にオススメです!
具体的なオススメの服装とは
というわけで、ここからは具体的にオススメのコーデについていくつか紹介していきますね。
派手に着飾っても派手に見えない「袴」
出典:https://www3.yumeyakata.com/hakama/item_ko_/G226.html
まずは袴について。
袴はそのスタイルがきっちりとしているため、清楚でまじめなイメージの服装です。
このため、多少色や柄で遊んでも派手に見えることなく華やかさを演出できるのが最大のオススメポイントです。
袴その物の色は黒や紺、深緑など落ち着いた色合いを選び、合わせる着物に花柄などを合わせると、上品かつ華やかさを演出できます。
出典:https://www3.yumeyakata.com/hakama/item_ko_/G447.html
逆に袴をダークカラーにして着物を地味にすると、華やかさはないものの真面目なイメージになります。
また、袴に花柄をちりばめると、品を保ったまま華やかさをさらにプラスできます。
もっと個性を主張するなら、袴をオレンジやオフホワイトなど明るめの色にするのもアリです。
出典:https://www3.yumeyakata.com/hakama/item_ko_/G167.html
ただし袴を明るめの色にするなら、合わせる着物は濃いめの色を選んだほうが目立ちます。
袴と着物の両方を明るい色にすると印象がぼやけますので、色のアクセントははっきりとつけることをオススメします。
スーツを着るならアクセントに気をつけよう
出典:https://item.rakuten.co.jp/auc-ruirue/c/0000000379/
卒業式では袴姿が一番人気ですが、だからこそスーツを着ることで個性を演出することができます。
4月からのOL生活で毎日のように着ることになるスーツですが、卒業式で着るならインナーにおしゃれなフリルのついたシャツを着ることで驚くほど華やかな雰囲気になります。
さらに大きめのコサージュをプラスすれば、知性と華やかさの両方を表現できますよ!
ただし、普通にスーツ姿で出席してしまうと周りの袴姿に埋もれてしまい、浮くのではなく「沈んで」しまいますからご注意くださいね。
ワンピース ドレスという選択
出典:https://item.rakuten.co.jp/auc-ruirue/u826/
ワンピース ドレスで出席する場合、シックなものだと埋もれてしまいますのでなるべく派手な、原色に近い華やかな色を選ぶと良いです。
大半は袴姿ですから、かなり派手なドレスを選択しても浮くことはないでしょう。
パーティドレスのような派手な柄の入ったワンピースを選ぶことで、袴とは違った、個性的な華やかさを演出できますのでオススメです。
ただし、メイクやネイルをコテコテにしてしまうと、下品なイメージになってしまいますから、その辺はご注意くださいね。
卒業式の服装:男子編
出典:https://www.global-style.jp/enjoy-order/?p=13237
男子の場合はどうでしょうか?
はっきり言いますが、男子は卒業式の服装にこだわっておしゃれする人はとても少ないです。
華やかでクールなファッションを着こなして・・・なんて、正直そこまで考えて服装選びをする男子はほとんどいません。
ですから、あまり気張っておしゃれしすぎてしまうと逆に浮いてしまいますから注意が必要です。
女子とは違い、ほどほどの服装がベストです(笑)
どんな服装でもNGはない?
そういう意味では、男子学生のほとんどはスーツ姿です。
4月からの社会人生活のために用意したスーツで卒業式に出席するのが、無駄もなくもっとも無難な格好というわけですね。
出典:https://ec.line.me/mensfashion/tops/product/2323588119
なかには普段と全く同じ、ジーンズにチェック柄のシャツ、なんて服装で出席する男子もいたりしますが、これはちょっといただけません。
なぜなら、卒業式は式典であり、それに見合う服装で出席するのが「マナー」だからです。
あなたの通う大学の学部・学科における全課程を終了したことを証する、そのために証書(卒業証書)を授与する厳粛な式典が卒業式ですから、それに見合う服装で出席するのはあなたの義務とも言えます。
ですから、基本的には普段着はNGです。
できれば正装で、といいたいところですが、だからといってフォーマルで・・・はちょっと行き過ぎです(笑)
そこまでかしこまらず、それでいて正装に準ずる服装という意味で、スーツを選ぶのがベストでしょう。
自分の個性を主張するファッションコーデ
実際に大学の卒業式に出席してみると分かりますが、ほとんどの男子は紺、黒、ダークグレーのスーツ姿です。
まあ、男子で「卒業式で思いきり目立ってやれ!」と考える人は少ないということなんでしょうが、やはりあまりにも没個性に過ぎるかな、とも思います(笑)
目立たないながらも自分らしさを表現したい、という「ささやかな自己主張」はむしろどんどんすべき、というのが筆者の意見です。
ささやかな自己主張とは
はっきり言って、パープルカラーのスーツを着たり、赤やオレンジのシャツを着たりすれば、これはもうささやかな自己主張ではありません。
周りが派手ではない中で、浮かずに自己主張するなら以下がオススメです。
ネクタイで自己主張
出典:https://www.global-style.jp/enjoy-order/?p=13237
ネクタイを派手目にするのは、最も簡単な自己主張方法です。
無地なら、若干原色に近い色を選んでみるとか、ストライプなら地の色とストライプの色にくっきりとコントラストのあるものを選ぶのがオススメです。
また、正装の場では控えがちな大きめのペイズリー柄なども、卒業式ではセーフ。
ネクタイはそのバリエーションの豊富さからも、自己主張には持って来いのアイテムといえます。
シャツに色、柄ものを選ぶ
出典:https://www.global-style.jp/enjoy-order/?p=6324
シャツもほとんどの男子は白または薄いブルーなど、そのまま4月から会社に着ていけそうな色を選んでいると思われるため、多少派手目なものを選ぶことで個性を演出できます。
ストライプ柄でも、黒や紺色ではっきりとしたものや、濃いめのブルーのシャツなどは品を落とさず個性を主張できてオススメです。
シャツに関しては、色を派手にしすぎるとホストのようなイメージなってしまい、式典にはちょっと・・・という感じになりがちですので、あまり派手にしすぎないほうが無難です。
気を付けたい「これはダメ」な服装とは
出典:https://www.global-style.jp/enjoy-order/?p=13237
男子の「これはダメ」な服装は、ずばり「普段着」です。
また、スーツ姿でも靴が白とかエナメルでテカテカ、なんていうのも浮きますから避けたほうが良いです。
また、スニーカーや運動靴などもNGですので気を付けましょう。
卒業式の服装:親はどうする?
最後に、親が卒業式に出席する場合について簡単に説明しておきますね。
小学校や中学、高校とは違い、大学の卒業式に親御さんが同席するというのは少ないです(最近は増えてきているようですが、それでも全体からするとごくわずかです)
そんな状況ですから、高校までの卒業式とは異なり、親が出る幕というのはほとんどありませんから、出席している親御さんもほとんどが着飾っていません。
ですから、普通のスーツで行かれるのが無難だと思います。
まとめ
大学の卒業式に着て行く服装について、男女別に詳しく説明してきましたがいかがだったでしょうか?
要は「浮かない」範囲で自己主張するのが良いのでは、ということ。
まあ、学生生活の最後ですし、これから長い長い社会人生活が待っています。
そういう意味でも「けじめ」として悔いの残らない服装を選んでくださいね!
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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